自社ホームページ制作時の検討ポイント

ホームページ

既に多くの企業が保有している自社ホームページですが、「まだ保有していないので作りたい」「リニューアルしたいと思っている」など、制作を検討している企業も多いかと思います。今回は、新しくホームページを制作する際に必ず検討しておきたい3つのポイントをご紹介していきます。

1.見込顧客に自社の価値を伝える

ホームページにおいて最も重要なポイントは、「見込顧客に自社の価値をアピールできるかどうか」です。当たり前のことのように感じますが、実はこのポイントは多くの企業のホームページが実現できていません。お金をかけて格好良いデザインで構成されていたり、綺麗な写真を使っていたり、といったホームページは多くありますが、ほとんど効果が出ていない企業は少なくありません。

その原因は、顧客へのアピール力に欠けているためです。ホームページを見てくれる見込顧客は、人間です。人間はモノを買うときは慎重になる生き物で、モノの価値を認めたとき、心を動かされたときに、はじめてそのモノを購入しようと思うのです。そのために大切なのは、価値を伝える言葉です。製品の顧客にもたらすメリットや、自社が選ばれるべき理由を、見込顧客が理解できるように相手の立場に立って丁寧に書くこと、それによってようやく相手に価値が伝わって、購入を考えてもらえるようになるのです。

価値の伝達に特化したホームページの例として、神奈川県の吉原精工という会社が挙げられます。この会社は「町工場の全社員が残業ゼロで年収600万円以上もらえる理由」という書籍を出しており、メディアにも取り上げられて有名になった会社ですが、ホームページはデザインとしては非常にシンプルで、決して格好良いものではありません。しかしながら、「品質」「価格」「納期」の各観点から自社の強みをアピールすると共に、その強みを発揮するために「やらないこと」を明示することによってホームページから多くの顧客を獲得しています。先述の書籍によると、年間10~30件の新規顧客をホームページの問合せから獲得していると言います。検索で上位に来るようにSEOにも力を入れているとのことですが、見込顧客がホームページを訪れたとしても興味を持たなければ問合せには繋がりませんので、顧客獲得の要因はホームページコンテンツのアピール力にあると考えられます。

「見込顧客がホームページを見たときに、自社の価値が伝わるようにする」これを実現するためには、ターゲット顧客が誰か、その人はどのようなことに興味を持っていて、何を判断基準にして製品を選ぶのか、ということを意識して、相手のニーズに応えるコンテンツを企画・制作する必要があるのです。

2.顧客のアクションを計画する

見込顧客のニーズに応える良いコンテンツをホームページに掲載できたとしても、その顧客が「問合せ」(小売業なら「店舗訪問」「ネット販売での購入」)などのアクションを取ってくれなければ、意味がありません。そこで重要なのが、顧客のアクションの計画です。

例えば、ページの一番下まで読んだ後、一番上までスクロールして連絡先を探してまで問合せしてくれる人は、果たしてどれくらいいるでしょうか人間は、基本的に面倒なことが嫌いです。「問合せしてみようかな」と思った時に、見える範囲に問合せフォームへのリンクがなければ、「面倒だな」と感じて問合せは後回しにして、じきに忘れ去ってしまうものです。一般的な企業のホームページでは、そのようなことがよく起きているのが実態です。

従って、ホームページを企画する際には、見込顧客がどのようなきっかけでホームページを訪問し、ホームページ上ではどのようにページを遷移して、最終的に何をして欲しいのか、その一連の流れを定義しておく必要があります。展示会で配ったチラシからホームページに来てもらうのか、Googleなどの検索によって来てもらうのかによって必要となるコンテンツは変わりますし、ホームページ上で見て欲しい情報として何がどれだけあるかによっても変わります。さらに、コンテンツごとに、「読んだ後に何をして欲しいのか」が決まっていないと、ページ上に導線を設けておくこともできません。訪問から最終的なアクションまでの、顧客のホームページ上での一連の体験(ユーザーエクスペリエンス)をよく検討して、それを反映した分かりやすい(ユーザーフレンドリー)設計にする必要があるのです。

3.運用しながら改善を繰り返す

十分に検討を行って制作した場合であっても、運用しながら改善していくことも大切です。何気なく追加した記事が、力を入れて作成した記事よりもアクセス数を集めるということもありますし、ホームページを訪問したユーザーが思ったような流れでページを見てくれていない、といったこともあり得ます。

そのような場合に、すぐに改善できることが重要で、そのために必要なのが「ユーザーアクセスを分析できること」と「改善をタイムリーに反映できること」です。アクセス分析については、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールは無料で利用できるので、制作した段階で導入しておくことをお勧めします。タイムリーな改善を行うためには、前提として自社で更新できる仕組みで制作しておくことが必要で、WordPressやWix、Jimdoなどのコンテンツ管理システム(CMS)を使って制作しておけば、ITスキルが高くない社員でも管理することが可能となります。制作を外注する場合は、CMSの利用を求めると共に、業者に操作マニュアルの作成や操作研修などを依頼すると良いでしょう。

さらに、運用開始後に業者に運用サポートを依頼する場合は、定期的にユーザーのアクセス分析と、分析結果を踏まえた改善の提案をしてくれる業者を選定することをお勧めします。毎月数万円の費用を請求してくるにも関わらず、受け身で言われたことしか行わない、その結果として価格に見合った作業をしていない業者が散見されますので、注意してください。

まとめ

ホームページの制作やリニューアルには、ある程度まとまった金額が必要となります。今回紹介した以下3つのポイントをよく検討して、ぜひとも成果に繋がるホームページを実現して頂ければと思います。

  1. 見込顧客に自社の価値を伝える
  2. 顧客のアクションを計画する
  3. 運用しながら改善を繰り返す

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